【水彩画】紙が波うたない!『水張り』のやり方
こんにちは。志田キノコです。
みなさん、水彩画を描く際「紙が波打ってしまって描きにくかった」という経験はありませんか?
小学校の図工の授業でも描くことの多い水彩画。
実は、紙を波うたせずに水彩画を描く方法があるんです!
その名も『水張り』。
専用の道具はひとつだけ必要になりますが、やり方は簡単。
水彩画を始めてみようと言う方や、水彩画の宿題をキレイに仕上げたい!という方のご参考になればうれしいです。
それではまず、紙が波打つ仕組みを簡単に見てみましょう。
なぜ紙が波打つの?
通常通りの紙は、繊維がキレイに並んでいます。
その紙が水を含むと繊維はバラバラになり、乾くと繊維がグチャグチャのまま縮んで固まってしまう。
これによって波打ってしまうのですね。
水張りをすると…
水張りの方法を簡単に説明すると、
「水を含ませた状態で四隅にテープを貼り、乾くと紙がピーンと張る」
というものです。
水を含んでバラバラになった繊維を、テープでそのまま固定。
乾く時の縮む力を利用して、完全に乾く頃には紙がピーンと張る、というわけです。
この状態で描くと、新たに水や絵の具が染み込んでも繊維が複雑に絡むことなく、波うたないまま仕上がるんですね!
それでは必要なものを見てみましょう。
用意するもの7つ
1.紙
紙は「水彩紙」というものがベストですが、画用紙やケント紙でもOK!
だだし、水を含みやすいものはうまく水張りできない可能性があるので注意です!
2.板
紙を貼り付けるための板。
画板や木の板など、硬い板状のものならなんでもOK!
3.水張りテープ
今回唯一の専用アイテム。
Amazonなどでも安く手に入るので、もし挑戦してみようという方はこの機会にぜひ!
ちなみに
マスキングテープやセロハンテープでの代用は難しいので、水張りテープは必須です!
4.水
紙を濡らしたり、テープを濡らしたりする用の水。
5.ボウル
水を入れるためのボウル。
6.ハケ
水を塗るためのハケ。
大きめの筆でもOK!幅広のものがGOOD。
100均にもありますので、ぜひ探してみてください!
7.タオル
後述しますが、紙を広げるためのタオル。
マイクロファイバーなど、やわらかいものが◯。
水張りやってみよう!
①水張りテープを切る
水張りテープを、紙の辺の長さより長めに切りましょう。
あとあと忙しくなるので、ここで切っておくと安心!
②ハケで紙を濡らす
ハケに水を含ませ、紙に塗りましょう。
もうビッショビショにしゃちゃってOK!
裏面は濡れてしまっても大丈夫です。
③乾いてきたら裏返す
完全に乾ききる前、紙の表面の水がすこし残っているくらいになったら、裏返して板に載せます。
④タオルで中心から外に伸ばす
タオルを使い、紙の中心から外に向かって伸ばしていきます。
あまり強く擦ると紙が傷んじゃうので、軽くさするような感覚でやってみましょう!
中心から上→下→右→左→斜めに伸ばしていくと、均等に伸びます。
⑤水張りテープを貼る
ここから水張りテープを貼っていきます。
水張りテープは艶のある方を濡らします。ハケを使って端から端まで水を塗りましょう。
濡らしたら紙に貼っていきます。
テープと紙の重なる幅は1cmくらいでOK!
上下、左右と貼っていくとGOOD。
⑥乾燥させたら完成!
あとは乾燥させたら完成!
季節や天候にもよりますが、半日〜1日くらい乾燥させましょう。
張ってすぐは波うっていると思いますが、じきにピンとなるのでご安心を。
水張りテープの剥がし方
描き終わったら、紙を板から剥がしましょう。
カッターを使い、紙の下に刃を滑り込ませるように水張りテープを切っていきます。
一番気持ちいい作業。
板についたテープはどう剥がす?
板についたテープは、水でふやかしたあと、コテやヘラなどでガシガシ剥がしちゃいましょう!
水に浸けて長めに放置するのがポイント♪
水張りめんどくさ!そんなあなたに
ここまで見て「水張りってめんどくさいな〜」と思われた方!
そんなあなたにおすすめなのが「ブロックタイプ」。
スケッチブックのように、複数枚が一セットになっているブロックタイプの水彩紙。
紙の側面が糊付けされており、これが水張りと同じような効果を発揮してくれます!
水張りより波うちやすいですが、普通に描くより波うちを抑えられて◯。
練習用にもおすすめです♪
まとめ
いかがだったでしょうか。
道具があれば、すぐにでも実践できる水張り。
水彩画に興味のある方はぜひ、挑戦してみてくださいね!